先日参加した気象サイエンスカフェで改めて昨年の異常気象ぶりを際立たせる指摘がありました。
それはエルニーニョ現象が起きているのに夏が暑かったということ。
エルニーニョ現象とは南米沖の太平洋の海水温が高い現象をいいます。
同時に西太平洋の海水温が低下していることから積乱雲が発生するのが平常時よりも東へ移動し、西太平洋地域では積乱雲の活動が不活発に。
このため太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、夏は気温が低くなる傾向になります。
しかし早くから2023年はエルニーニョだが夏は暑くなると予報されていました。
この原因がラニーニャ現象が続いていたからと言われています。
ラニーニャ現象とはエルニーニョとは逆で西太平洋地域の海水温が上昇する現象、つまり夏に太平洋高気圧の張り出しが強くなり夏期暑くなる傾向にあります。
気象庁のHPにあったこちらの図がわかりやすかったです。
ラニーニャが続いたことで西太平洋側の海水温が上がり続け、エルニーニョ現象が起きた2023年でも西太平洋側の海水温が平年値よりも下がらなかったから2023年の夏は暑くなると予報していたようですし、実際に暑かったです。
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