先日伺った伊藤先生のところでいただいた御節料理に棒鱈がありました。
この中で特に手間がかかった!と言われていたのが棒鱈です。
手間はかかるが、さほどおいしくはない、でも手間はかかるんだ。と言われていました(笑
昔タラは金よりも高値で取引されていたのだとか。
調べてみると、それは日本ではなく世界的にも高価なものとして扱われていたようです。
色々な背景がありますが、八世紀頃カトリックではキリストが磔刑になった日など主な祭日に熱い食べ物は禁忌とされていたのですが、魚やクジラの肉は海でとれるので「冷たい」食べ物であるとされ聖日にふさわしい食事とされたことが大きいかもしれません。
しかし魚は沿岸部にしか流通はしません。
そこで乾燥させたり塩漬けにして内陸部に流通していきました。
その中でもとくに乾燥させた鱈の塩漬けは非常に日持ちがよく、軽いため大量の輸送が容易なことから一気に「鱈食」の文化が広まったとされています。
乾燥させたタラの身はその八割がたんぱく質で船乗りや軍隊の理想的な糧食となりました。
そうした背景から需要がものすごく高まり、金に匹敵するほどの価格で取引されるようになったのでしょう。
Pingback: 鯉料理 – 株式会社ファームプロ