歴史は繰り返すのか

こちらの記事が非常に面白かったです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52199

農業の歴史を紐解くと現在の農業は荘園形成時に似ているというのです。

戦後行われた農地改革と班田収授法。

農地改革は戦後行われた農地所有制度の改革で政府が農地を強制的に安値で買い上げ、小作人に売り渡したものです。
政府に買いとられた農地は、①不在地主の小作地②在村地主の小作地のうち1町(北海道は4町)を超える全小作地③所有地の合計が3町を超える小作地(北海道は12町)というもの。
wikiより 農地改革

班田収授法は政府から受田資格をもった民へ田が支給され、死亡すると政府へ返され、支給された田が租税対象で収穫から租が徴収されるものです。
wikiより 班田収授法

人に農地を分け与えたという点で似ていますね。

その後も見ていきましょう。

現在耕作放棄地の問題が増えてきています。農水省のデータを見てみますと、平成30年1月19日の文書によりますと全国で28.1万haとなっています。この調査は平成28年1月から12月までの間に実施したもので福島第一原子力発電所事故の影響により避難指示のあった場所を除いたものとのこと。

平成27年のものですが農水省のデータを見ると農地面積は449万6千haとのことで農地面積の約6%が放棄地となっています。

班田収授法後(689年以降と推定される)の日本を見ると、三世一身法が723年に、墾田永年私財法というものが743年に作られています。
wiki 三世一身法
wiki 墾田永年私財法

人口が増え、食糧増産しないといけない社会下にあるにも関わらず、国有の農地を意欲的に耕そうと思う農民が少なかったことから、三世一身法で新規に耕した土地は孫の代まで返さなくていいとします。

一定の効果は得たようですが、律令の条文の中には開墾した土地が再び荒れるという文章もあったようで、やはり結局返すもの、最後は意欲がなくなり耕作放棄地となってしまったものも出てきたようです。

そこで墾田永年私財法で新規に耕した土地は私有地とできることでより耕作地を広げさせてきたとのこと。

区分された田畑がその後一定期間で原因はともかく放棄地となってしまう経緯は似ていますね。

しかも区分されてから放棄地が目立つまでの年数も似通っているところが非常に興味深いです。