日本の紅茶の歴史

紅茶の製造に携わって6年ほどたちますが日本の紅茶の歴史についてはそんなに知る機会がなかったので改めて調べてみました。

八女本格和紅茶とは

紅茶の歴史と密接に関わっているのは何といってもイギリスでしょう。

イギリスで本格的に紅茶が飲まれ始めて庶民にも広まったのは19世紀頃。

その際たるものは1840年のアヘン戦争でしょう。

紅茶と事件その2

日本は鎖国状態でしたので比較的そういった影響は受けていなかったのではないかなと思います。

アヘン戦争から14年後の1854年に日米和親条約が結ばれたことから、江戸時代の末期あたりからひょっとすると紅茶について日本も知る機会が増えてきたのかもしれません。

調べてみると、徳川家家臣だった多田元吉という人が明治維新の際に武士から農民になり、徳川家から払い下げられた丸子の土地を開墾して茶園を開き、紅茶作りを学ぶため中国・インドに行っています。

この多田元吉さんは紅茶作りの技術指導や緑茶生産の機械化など日本の茶業の近代化に貢献した人として知られています。

さて、この多田さんですがインドから実際に茶の木のタネを持ち帰り日本に伝えています。

インドなのでアッサム系の品種ですね。

紅茶用?緑茶用?品種の違いとは

この多田さんが持ち帰った茶の木は植えてあった場所は開発でなくなってしまっていますが、今は村松二六さんという方が移植して現在も挿し木で大切に育てられているようです。

丸子紅茶

紅茶用の国産品種として知られるべにふうきは多田さんが持ち帰った品種の子孫「べにほまれ」の子の品種になります。