ビッグモーター除草剤事件から緑地管理を考える

ビッグモーターの一連の事件は各所に様々な影響をもたらしています。

一番大きな影響は自動車業界ではないでしょうか。

友人が車検にディーラーへ車を持って行ったが下回りのオイルグリスは拭いた後に持ち込んだにもかかわらずグリスが漏れているからドライブシャフトブーツを交換した方がいいと言われた、納得がいかないので他の店舗にもっていったら破れ等は見当たらずそのまま車検は大丈夫と判断された。

といい、ビッグモーターの件から正規ディーラーであっても信用できないと言う。

ニュースを見ると同様の事案が結構出ているようですね。

さて、今回は自動車業界についてではなく、除草剤について触れようと思います。

ビッグモーター街路樹事件の問題点

やり玉にあがっているビッグモーターの除草剤使用についてもやりすぎなければそんなに問題にはならなかったと考えます。

適正量を守り散布していれば、ですね。

ただ、街路樹まで枯れるような濃度や頻度で散布していれば問題にもなりますね。

そんなに高濃度、高頻度で散布されて土壌汚染がなされたと報道されてはいたものの、「草生える」が早速ニュースになっています。

雨が少ない地域など、一定の条件下では本当に何も生えない死んだ土になるかもしれませんが、日本のように雨が多ければ薬剤は流されたり、土壌微生物たちの働きにより分解されたりします。

雑草を生やすことを許さない!という意気込みで除草剤をまいていたにも関わらず、1カ月余りで「草生える」のです。

このことからも日本で緑地管理はいかに大変かがわかるかと思います。

日本で緑地管理というと除草剤など薬剤を使った管理は嫌われる風潮にあり、公共の場所などでは刈取りで行われることがほとんどです。

しかし機械で刈り取られることと、薬剤を使用した場合とでは全く雑草の反応は異なります。

刈取りはいわば農業用語でいうと摘芯、植物を若返らせます。

草刈りは雑草を増やす

こんな「草生える」日本で雑草が増える、若返る刈取りだけを頼りに緑地管理をするなんてナンセンスなのは今回のビッグモーターの事件で良く分かったかと思います。

もう一つ、除草剤は体に害悪だと訴える人々がいますが、おそらく長年高濃度・高頻度で除草剤をまかれてきたビッグモーター敷地近辺の人たち、薬害はありましたでしょうか?!

今のところ聞きません。

ビッグモーターの用法用量を守らず薬剤をまいていたことは許されることではありませんが、景観が悪いだけでなく、陳列している車両が見えにくくなること、清潔感などから敷地外の緑地にまで悪いやり方(高濃度高頻度で薬剤を散布する)で管理を始めた。というのがあると思います。

このことは私たち一般住民も同じで、緑地が整備されてなければ「ゴミが捨てられる」「(見通しが悪くなることから)事故を誘発する」「獣たちの住処・通り道になる」など様々な問題が発生します。

沿道雑草とゴミと税金

道路緑化帯をはじめとした公共緑地は当然税金を使って業者が管理しますが、コスト高の草刈り機を使った管理だけだと予算が十分になく、どうしても雑草が繁茂しがちになります。

今回の事件にて、薬剤を使った管理でも言うほど環境(人体にも!)に影響がないということが分かったかと思います。

雑草が繁茂していることから引き起こされる問題(公衆衛生の悪化・交通事故の誘発・鳥獣害の増大)の方がよほど問題です。

今こそ雑草繁茂によるリスク、費用対効果を天秤にかけて手段を最適な緑地管理を考えるにはいいチャンスだと考えます。

沖縄は一足先にいってますね!

沖縄県で始まった新しい沿道緑地管理

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