鉄と植物

鉄にゆかりのある場所にいってきたので、微量要素として必須の元素でもある鉄と植物について考えてみた。

出雲の鉄師御三家と地質

櫻井家住宅に展示してあった玉鋼

植物にとって鉄がどんな働きをしているかというと・・

まずは光合成に欠かせない、葉緑素、この葉緑素を作る過程で触媒として鉄が利用されています。

鉄が十分になければ葉緑素が合成できないため緑色が薄くなってしまい光合成ができずに弱くなっていってしまいます。

次に呼吸、これは植物に限らず全ての動物にも当てはまりますが、呼吸でエネルギーを取り出す際に働いているミトコンドリアという細胞内小器官。

ミトコンドリアの働きにはやはりこの鉄が欠かせず、鉄がなければ呼吸によるエネルギー合成ができなくなります。

最後に根などから吸収した窒素を合成してアミノ酸にする際の触媒としての作用。

どれも植物にとって欠かせない重要な反応になります、いずれにも鉄が関係していて鉄が不足するということは植物が育たないということに繋がります。

今回は鉄の産地にいきましたが、鉄が植物の生育にとって不足するような場所はあるのか?ということは次回。

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