こちらでもよく取り上げる雑草はもちろん、病気や害虫も越境します。
農家の方々は防除などしっかりしてまん延しないように気を付けていますが、家庭菜園の園地ではどうでしょうか。
病気になったけど、害虫がついたけど販売するわけではないしそのままにしておくか、という人多いのではないでしょうか。
しかし、病気になり弱った株、害虫がつき食害された株はさらに病状がすすみ(病原菌は当たり前ですが増え)、害虫もまた弱った株の方が抵抗力がなく食べやすいので虫の数も増えていきます。
それらの病害虫はどこに行くでしょうか?
「おれたちはここで育ったからこの土地からでないぜ!」そんなことはありません。
隣の農地に伝染したり、靴の裏などに着いたものが遠く離れた地域まで運ばれる可能性もあります。
害虫のように見えるものばかりであればいいですが、病原菌のほとんどは肉眼で見ることができません。
病気や害虫を見たら極力早く対処することが重要です。
その中でも見落とせないものもいます。
その一つが「サツマイモ基腐病」です。
サツマイモ基腐病とは主にサツマイモで発病するカビの一種。
葉やツルが黄色や赤色に変色し、次第に萎れ、株元が黒色から黒褐色に変色して最終的に枯死します。
この病気は現在有効な防除方法がなく、とにかく畑に入れないこと、広げないことが重要です。
生産者の方々は入らないように細心の注意を払い、発病したものは取り除くなどされていますが、家庭菜園などで広まりそれが生産者の方々の農地に入ると大問題になります。
鹿児島などサツマイモの産地ではこのサツマイモ基腐病が入ったことで離農や作物転換を余儀なくされる農家も多いと聞きます。
怪しいな?と思ったらお近くのJAさんや病害虫防除所に連絡するようにしましょう。
病害虫防除所一覧(農水省ページ)