津波と塩害

トンガの噴火で各所津波の被害が出ています。

国内では農地が浸かったという報道はありませんが、船が転覆したり、養殖魚が全滅したりしています。

トンガは通信環境が復旧しておらずなかなか現地の状況が入ってこない状況ではありますが、ニュージーランドやオーストラリアの軍が撮影した写真がネット上では見られるようになってきました。

火山灰で茶色になっていたり、地面が荒れてる様子は津波が襲ったものと思われます。

日本はトンガとも交易があり、マグロや野菜(ほとんどカボチャのようです)を輸入しています。

農林水産業が盛んな国のようですので農地の復旧も大きな課題になるのではないでしょうか。

日本は東日本大震災の時に津波に襲われ、多くの農地も飲まれてしまいました。

その時にできた除塩マニュアルを見ると津波による塩害が以下3点触れられていました。

①海水により浸透圧が高くなってしまい、植物が水を吸えなくなってしまうこと。

②海水由来の塩素イオンなど有害な成分の吸収による障害

③団粒構造が破壊され単粒構造になってしまう

どれも致命的で、せっかく土づくりを通して畑の土を仕上げてきたのに一発でひっくり返されてしまいます。

特に農地は足りないものを足すことはできても過剰に与えたものは引くことは困難を極めます。

物資の応援はもちろんですが、震災で培った除塩方法なども支援できるといいのではないかなと考えます。