雑草管理で獣害対策プロジェクト

緑地管理と獣害何の関係があるのか?!と思う方もいらっしゃるかもしれません。

都心部での緑地については先日ご紹介いたしました。

緑地後進国な日本

今回は地方における緑地管理の問題です。

人の多い都市部でも管理ができていない緑地、耕作放棄地や放置林が増えた地方においてはさらに問題になっています。

都市部と同様ゴミ捨て場になっているところもありますし、今回あげている獣害の原因になったりします。

獣は自分の姿をさらされるのを嫌うので藪の中を移動したり、身を潜めたりします。

農地のすぐ近くまで藪があれば餌場までの恰好のルートになります。

昼間から人目も気にせず出てくる個体もありますが、最初からそのような個体がいたわけではなく、藪を通り頻繁に出てきた結果安全だと判断して昼間から活動する個体もでてきたと推測されます。

今回は餌場となる畑が雑木林に接しているところでその境目の草地管理を適正にすることで獣害対策としてどれだけ効果があるのかを検証するための試験を行うことにしました。

場所はこちらの地域で山を開いてみかん畑になっています。

イノシシは竹林ではなく雑木林を住処にすることがほとんどということでこの畑では中央にある雑木林からイノシシが入ってくるのではないかと推測し現地調査を行うことにした。

イノシシがここから出入りしているのであれば獣道があるはず、ということで畑に面している斜面を歩いて回り探したところ獣道を発見。

足跡の数などからそこまで多くはないようです。

これはこの基盤整備された畑が今年から収穫予定とのことでまだみかんをつけてないことからあまり生息していないようです。

頭数の少ないうちから対策をすることが重要で、以前は2歳以降のメスが子を産んでいたのに対し、最近では1歳でも子を産むようになったそうです。

そして越冬できる個体も増えたため爆発的に増えていきます。

今回はこの斜面となっているところの雑草を処理し、管理した場合にイノシシから被害をどれだけ防げるかを検証していきたいと思います。