少量多品種生産の苦悩

最近少量多品種生産の生産者の方から続けて経営面の相談がありました。

別件での用事もあった為いつもお世話になっている「おき農園」さんへ伺い、その辺りのこともうかがってきました。

沖さんのところも少量多品種、そして直売スタイルです。

糸島野菜おき農園

今回相談を受けた生産者の方々も直売スタイル。

沖さん自身、単品目の方がいいのではないか?など揺れてた(今もしょっちゅう考えてる)とのことです。

そこで言われたのが、

「自分は農業素人だった上に、いい農産物を作ろう、とかどうやって作ろうという視点がなかったのが幸いしているかもしれない。ゲストハウスを将来的にしたいという夢があって、ゲストハウスで出す料理の食材を作りたいというところがスタートになってるから、柔軟にやり方をかえながらやれたのがよかったのかもしれない。」

とのこと。続けて

「最近担い手や新規で入ってくる人と話すけど、有機がしたいとか、何を育てたいっていう話はみんな持ってるけど、意外とどんな農家になってどんな風に生活していきたい、こういうビジョンがない人が多いんですよね。生産活動のその先にある未来を持っているというか」

と。

これは非常に重要な視点かなと思います。

生産活動自体が目的となっている人はうまくいっているときは問題ないですが、うまくいかなくなったときに迷いが出たり、思考停止してしまいますが、その先の未来を見据えている人は考えを変え、手段を変えチャレンジすることができると思います。