昨日国内大手の自走式草刈り機メーカー株式会社オーレックからラジコンモアの発表がありました。
ラジコンモアは展示会などでも色々見てきました。
一番目を引くのは巨大なもので河川堤防などの法面などで使われるようなものでしょうか。
マイナビさんでも特集が組まれていましたね。
しかし農家がもつには大きすぎるしその分値段もします。
日本の農地周りの草刈りに適しているかというと若干疑問が残るサイズでした。
そんな中、おそらく農家が持っている自走式草刈り機はトップシェアと思われるオーレックがラジコンモアを出してきたのは非常に興味をそそられます。
これまで過去に展示会などで小型のラジコンモアを見てきましたのでちょっと比較してみようと思います。
ラジコンモアをカタログ値で比較
農業機械といえば・・・このメーカー、クボタさん
写真はARC-500ですが現在はARC-501となっています。
そして同じ展示会で見かけた三陽機器さん
この二機種と比べてみると・・・
たまたまですが今回ピックアップした3機種は走行形式も異なります。
RCSP530はクローラー、ARC-501はスパイク車輪、AJK600はタイヤとなっています。
それぞれ一長一短あり、舗装路面など安定したところを走行することまで考慮するとタイヤ式がバランスがいいです。
しかしタイヤ式は斜面になると踏ん張りがきかず、クローラーやスパイク車輪には劣ってしまいます。
クローラーとスパイク車輪にもそれぞれ特徴があり、スパイク車輪はしっかり地面をつかんでくれますが、ぬかるみなどがあるところでは泥が車輪の回りにつき走破性が落ち、スタックする可能性があります。
クローラーはその点タイヤやスパイク車輪よりも優れていますが、部品点数が多くなってしまうことからどうしてもコスト高になってしまいます。
基本ラジコンモアは人が入りにくいところの草刈りをするのが前提だと思いますので法面使用シーンを考えてみようと思います。
タイヤ式ということからタイヤ駆動のAJK600はちょっと法面使用は厳しいかもしれません。
法面ではグリップ力も重要ですが、それに関係して機体重量も重要になってきます。
斜度があがるにつれて重い機体では十分にその能力が発揮できなくなってきます。
全高、というよりも重心になりますが、重心が高い機械はそれだけ走行安定性が落ちます。
これらを考えると先日発表されたオーレックのRCSP530は本当によく作りこまれた機械だなぁと感じました。
気になる点はエンジン出力でしょうか。
実際には刈草の排出性などナイフカバーまわりの設計がエンジンへの負荷にかなり影響を与えるので単純比較はできませんが、どの程度の刈取り能力があるのか気になるところですね。