家庭菜園ではイチゴの収穫が始まっていますね。
イチゴを栽培したことがある方はこいつで苦労したのではないでしょうか?
それは。。ナメクジ
ナメクジの猛威
全国から家庭菜園をしている人が集まって情報交換をしているサイト、菜園ナビを見ているとやはりこの時期よく見かけるのはナメクジの被害。
梅雨入りして雨が多くなってくるとやつらは活動的になってきます。
特に株が大きくなってからであればその影響は無視できるものもありますが、植え付け直後の幼苗はたまりません。
発芽直後に跡形もなく苗がなくなっていた、というものは結構ナメクジの被害によるところが多い気がします。
ポットやセルトレイに種まきして鉢上げしていく方はそのポットやセルトレイの周辺に潜んでいることも多く、発芽直後の野菜たちは格好の標的になってしまいます。
ナメクジに効く忌避剤は?
そんな野菜たちの大敵ナメクジにはこれまでも様々な対策がとられてきました。
ホームセンターなどにいけば薬剤もあるでしょうし、〇〇が効くという話も耳にします。
実際どうなんでしょうか、〇〇が効く、というものはそれこそ菜園ナビで様々な栽培をしている人がいるので多く試されていますが実際にこれがよく効いた!被害がなくなった!というものはほとんどないように思います。
中にはこんな実験をされている人もいました。
この試験によると忌避剤、効果があると言われているコーヒーカス、ストチュー、銅線、ラベンダー等・・
試験をされていますがほとんど効果は認められなかったとのこと。
有効なナメクジ対策
忌避剤があまり効果を期待できないということで、薬剤を使うしかないのか?!というとそうではありません。
菜園ナビ内を見ていて効果を発揮している方法がいくつかあります。
それは物理防御です。
物理的にといっても完全に囲ってしまうのではなく、地面から離す、というものですね。
例えばこのようにイチゴに下駄をはかせてあげるもの。
いちごの株自体を縛ってあげて果実を浮かす方法
このように一定の距離を確保しておけば被害は皆無とはなくともかなり防げるようです。
プランターなどで栽培地ごと動かせるのであれば地面から1mほど離して栽培するのもかなり有効なようです。
また忌避剤ではなく誘引剤による一網打尽法も効果を発揮します。
ペットボトルなどの容器の中にビールや米ぬか発酵液などをいれてその中にナメクジを誘い込むのです。
その際にナメクジが入ってきてまたでていかないように、定期的に回収して取り換えるか、中に洗剤などをいれておき殺してしまうなどの処置が必要になります。
後者の洗剤はあまりオススメできません。これは不意に雨が降ってあふれてしまったり、何かの拍子にひっくり返してしまうと土壌が汚染されてしまいます。
よく農薬を使うのは怖いけど、食器用の洗剤は安心だからと農薬の代替品として使う人がいますが、もしそれが本当に植物にも人にも害がなく虫を殺せるのであれば農薬メーカーがそれを材料に資材を作ります・・・
農薬は畑で対象植物に対して使用し、人体や環境への害を調べつくされたものが登録されておりますので、食器用洗剤のように下水への評価はされているかもしれませんが畑での評価がされてないものは農薬の代替物になりえません。
もし薬剤に抵抗がない人はナメトールがオススメです。
私自身かなりナメクジに苦労して夜な夜な畑で割りばしを使って捕殺してきましたが、ナメトールを使うことで被害が抑えられました。
根本的なナメクジ対策
上であげてきたものはどれも基本的には対処療法で、根本的な解決にはなりません。
ナメクジを消してしまう、ということはできないかと思いますが、生育に適さない環境にして数を減らすことが大事です。
例えばマルチを多用しない、風通しを良くする、圃場周りにナメクジが好むような場所を作らない(資材を入れておくためのボックスなど)などですね。
土づくりをして水はけをよくしていくというのも重要かもしれません。