昨日の続きです。
FCといってなかなか農家のFCは難しいと考えられます。
飲食業のように、材料が一定で、加工する場所も同じ環境が得られ、変動要因は人の手のみ、という場合であれば人を教育すればよいのですが、農産物の生産はそうはいきません。
水耕栽培で、かつ、完全人工光のように完全な制御が可能なものであればできると思いますが、そうでなければ土という不均一な培地、さらに日当たり風当りから気温差など、成果物に影響を大きく及ぼす環境が異なります。
つまりそれらの不確定な要因をクリアする必要があるのです。
なかなか困難な挑戦に思えますが、地道にA-nokerさんは活動をされています。
環境に関しては確かに距離が離れてしまえばそのようになりますが、近くであれば大きく違いは出にくくなります。
実際には近距離にあっても土質が全然異なる可能性は排除できません。
以前ブログで紹介したところには、断層を挟んで数メートルという近距離であるにも関わらず黒ボクと真砂土という栽培に関して有利不利が明らかに出る違いがありました。
そういった土地選びという面は技術的に弊社でもサポートできますし、やり方を間違えなければ大丈夫でしょう。
話を戻します。
A-nokerの安東さんは新規就農で移住者であったということもあり、農業という仕事の面だけでなく、生活面もFC展開には必要だと考え住むところの確保も始めています。
空き家を入手し、自らリフォームして移住し新規就農、A-nokerのノウハウを学びに来た人に快適に太良の地で過ごす準備をしています。
農家になるということはその地にある畑という資産を活用し、環境を利用して生産する仕事を行うということ。
その地に快適に住んでもらって、地域を好きになってもらうことでより良いパフォーマンスを発揮できます。
このあたりの考え方は第一回目の九州農業ドリプラのグランプリ受賞者、田中清司さんに通じるところがあります。