ネギアブラムシ対策にバンカープランツ(オオムギ)の活用

家庭菜園をしている人はコンパニオンプランツという名称を聞いたことがある人は多いと思います。

一緒に植えることで双方にいい影響を与え生育が良くなる植物の組み合わせをコンパニオンプランツといいます。

タイトルにあるバンカープランツとは病害虫の予防や防除を目的に植えられる植物のことを言って、バンカー(銀行家)とは病害虫の天敵となる虫たちをその植物に預けておいて必要になったら(病気や害虫がまん延しそうになったら)引き出す。という意味合いから呼ばれています。

農家の方の多くはコンパニオンプランツやバンカープランツについて詳しく知らなくともいろんな植物を一緒に植えてあげることで病害虫の予防になるということは経験値として広く知られています。

整然と並んだうねに規則正しく様々な野菜が植えられている

体験農園などでは区画の中に様々な野菜を植えることで結果として病気が防げたりしていますね。

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この混植することで害虫を防除するメカニズムが明らかになってきたようです。

経験としては知ってたよ!ということでもメカニズムが明らかになることで新たな組み合わせだったり、考え方の気づきになるので重要ですよ。

今回紹介するのは玉ねぎ栽培で非常に厄介なネギアザミウマとヒラタアブの関係です。

アブというと何となく害虫のイメージを持つ方がいるかもしれませんが、幼虫は害虫を捕食する天敵です。

このヒラタアブの幼虫にネギアザミウマを食べてもらうという組み合わせの紹介になります。

今回バンカープランツとなるのはオオムギです。

オオムギの上でヒラタアブの幼虫がアブラムシを食べ、増殖し、玉ねぎを食害するネギアザミウマを食べることで防除するというものです。

このネギアザミウマは薬剤抵抗性がついてきた関係もあって薬が効きにくいことから非常に面倒な害虫となっています。

しかし物理?的に他の虫に食べられれば薬剤抵抗も何も関係ありませんね。

玉ねぎの畝間などにオオムギを播種することで有意に玉ねぎでのネギアブラムシによる食害が減った、そしてヒラタアブの幼虫の消化管からネギアザミウマのDNAが高頻度で見つかったという研究結果もありました。

ネギアブラムシに頭を悩ませている方は是非ご検討してみてはいかがでしょうか?

オオムギはこのおたすけムギがオススメです。

家庭菜園をしている方々に実際に使ってもらった感想をまとめています。

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