草刈り・除草ワールドでNPO法人緑地雑草科学研究所のブースでよく話題に上がっていたものとして刈取りは雑草を増やす。というものがあります。
雑草が邪魔で無くそうとした手段の刈り取り。これがかえって増やす結果になっている。
うすうす気が付いている人もいるかもしれません。
実際に増えていることがわかる写真がこちらです。
(NPO法人緑地雑草科学研究所 伊藤操子様提供)
赤い太線が刈り取ったところです。
地下茎で増えるヨモギのものですが左の写真では元々地上部に4本出ていた茎が刈取り後9本に、右の写真では2本が6本になっています。
刈り取ることでかえって地上部が茂ることになることがこの写真からも見て取れます。
これは植物の特性でもある頂芽優勢が崩れた結果わき芽が伸びるよう植物ホルモンが働きかけ、株数が増えることになるわけです。
頂芽優勢とは・・・植物は光からエネルギーを得ています。光は垂直方向より降り注ぐため植物は上に上に生長するようなっています。この時に生長可能な節全てが上に伸びるのではエネルギー効率がよくないので一番先端の生長点が伸びるよう植物ホルモンが働きかけているのです。
エダマメなどを摘心すると収穫量が増えると言われているのは先端だけを生長させるのではなく、先を切ってあげることで頂芽優勢を崩し、生長可能な節(わき芽)を伸ばしてあげることで茎の量が増え、花の数が増えることで収穫量が増える性質を利用しています。
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