先日より農産物を事務所前にて販売しています。
1つ100円。
高いとみるか、妥当とみるか、安いとみるか。
実際に送料含めて弊社の手間賃(1割ものってませんが)を載せるとこれくらいの値段になってしまいます。
(送料については別の機会にちょっと触れたいと思います)
生産者・小売業者が納得できる価格で売るというのは結構大変です。
買う側からすれば、見た目と値段しか判断基準がありません。
需給のバランスといいますが、そこに質という物差しは基本的に入らないので値段は生産される量と消費される量の二つだけで決まっていきます。
そこに規格という要素も入りますが、現在の規格のほとんどは見た目だけが基準になる為農産物の価値を総合的に判断できるとはいかないようです。
そうすると、味や香りなどではなく、規格にあう農産物をたくさんとる生産方法にシフトしていきます。
経営を考えた場合に当然です。
そうなれば見た目と値段の判断基準である意味正しい(安いものを買うのが消費的に正しい)ということになりますが、生産者は規格にあったものを量とることが全てという人ばかりではありません。
生産者の中には量ではない!美味しいものを作りたい、香りがあるものを作りたい!
と量ではない方向を目指していく方も多くいらっしゃいます。
そういった人達の生産したものが、量を目的に作られた農産物と同じ土俵に上がるというのはフェアではありません。
しかし消費側からすればそのようなことはわかりませんので結局見た目と値段で農産物は買われて行きます。
そこのギャップを埋めるのが間に入る八百屋的立ち位置の人だと思います。
生産側がそうであったように経営効率を考えた場合大量に仕入れ大量に売っていく方向に八百屋も傾き、作り手と買い手の情報の橋渡しができる立場の人が減っていったのが現在の状況かなと考えます。
弊社では直接お付き合いをしている生産者の農産物に限って販売していくことでそこのギャップを埋めていこうと考えております。
最初は取扱量も少量かと思いますが、そこの量に依存するのではなく、質をしっかり見ながら生産者と消費者を繋いでいければと思います。
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