紅茶用?緑茶用?品種の違いとは

紅茶と緑茶は茶葉を収穫した後工程の違いで原料となるのは同じ茶の木です。

ただし、他の農産物と同じく茶の木にも様々な品種があります。

ベトナムの山間部で見たお茶の在来種

茶の木の種類は大きく二つに分けられます。

紅茶の製造に向くインド種、そして緑茶の製造に向く中国種です。

緑茶に向く品種から紅茶ができないのか?美味しくないのか?というと決してそうではありません。

茶の葉の外観の違いとしてインド種は中国種に比べて大きくおよそ葉の大きさは倍程度あり、表面に凹凸がある他、色も濃い傾向にあります。

中国種の方は表面に艶があり耐寒性のあるものが多くなっており、酸化酵素の働きが弱く、不完全発酵茶の緑茶に利用されます。

紅茶に向くインド種と緑茶に向く中国種ですが、紅茶の値段の傾向としては中国種で作った紅茶の方が高い傾向にあります。

理由は様々あるかと思いますが、一番は手間がかかるということでしょうか。

中国種の方が酸化酵素の働きが弱く、完全発酵茶の紅茶への加工が技術的に難しいのです。

味の傾向も異なります、中国種で作った紅茶は渋みが弱くうま味や甘みが強い傾向にあり、インド種で作った紅茶は渋みが強くしっかりとした紅茶らしい味わいになることが多いのです。

どちらが優れているというわけではなく、自分の好みにあった紅茶を茶葉から選ぶのが良いかなと思います。