〇〇農法もいいけれど大事なことを見落としていないか?

とある農家さんの取材記事が雑誌で紹介されていた。

その農家さんは自然栽培でリンゴを栽培されていて、自然栽培のリンゴをやる上で課題と言われる収量(虫害や病気などで減収してしまう)をクリアされているとのこと。

自然栽培の定義がなされてなかったけれど記事の内容からみると「無農薬」「無肥料」のようです。

無農薬栽培が難しいリンゴの木(写真の木は慣行農法だと思います)

記事内では栽培が非常に困難な自然栽培もポイントさえ押さえればある程度形になる可能性が高く、技術的にもそんなに難しいことではない、とされていました。

自然栽培に限らず、有機農法であったり〇〇農法と言われるものの多くは、果樹であれば仕立て方であったり、野菜であれば対象となる作物を見ての施肥管理が中心に思います。

もちろん作物を見ての管理作業は非常に重要ですが、それらの中で良く抜け落ちているのが「気候風土」です。

それらは基本的に人の手ではなかなか変えることが難しい、だからこそうまくいっている人のやり方がそのまま通じるとは限らない。

そういったことを前提にしない紹介が多いように思います。