鳥インフルとクロバエ

前回鳥インフルエンザを媒介する生物の可能性としてクロバエをあげました。

ハエ(illustACさんより)

鳥インフルエンザを媒介する何か

そのクロバエの中でも大型のオオクロバエは1匹で100万個以上のウイルスを運ぶことが可能とされていて、実際に鳥インフルエンザにかかっている野鳥の糞にそのクロバエがたかっていたらその影響は無視できないと思われます。

それでは実際にハエからニワトリに鳥インフルエンザが移るのか?という点ですが、ハエが持っている鳥インフルエンザウイルスがニワトリの体内に入らないと発症はしませんね。

経路として考えられるのはウイルスを保菌しているハエ自体をニワトリが食べる、または、ハエが持っているウイルスが何らかの拍子にニワトリが口にするものに付着し、そこからニワトリの体内に入る。この2つの経路が考えられます。

後者に関してはハエはあちこちに止まりますので可能性としては十分に考えられます。

前者のニワトリが食べるのか?という検証も参考にしたレポートではされていましたが、体の比較的大きなオオクロバエをも捕食したとあったので両者とも感染経路としては疑わしいですね。

前回のネズミのケースと比べてみても、鳥インフルエンザを媒介する生物という意味では糞にたかり、そして鶏舎のアンモニア臭にもつられて寄ってしまうハエが一番可能性が高そうです。