鳥インフルエンザが開放鶏舎でもウインドウレス鶏舎でも発生していることから何らかの媒介するものがいると考えられます。
ウインドウレス鶏舎にも入れるということからネズミなど小動物が注意対象になっているようです。
しかしウインドウレス鶏舎とはその名の通り窓がない鶏舎。
調べると大型換気扇・断熱材等を用いて鶏舎内の光・温度・空気量といった環境をコンピューターで制御、衛生管理は特に厳しく内部に入る時は全身シャワーで洗浄、滅菌した衣類に着替えて入るとあります。
そんな鶏舎にネズミがそもそも入れるのだろうか?と考えましたが、実際入るようですね。
しかもその構造上(断熱構造などで壁が二重構造になっている)一度住み着いてしまうとなかなか駆除が難しいようです。
実際に農水省の疫学調査の結果に記されているウインドウレス鶏舎の14事例のうちネズミの痕跡がなかったのは3事例のみです。
しかしそう考えると・・・この3事例は何が鳥インフルエンザを媒介したのだろうかという疑問が残ります。
さらに、ネズミについて調べてみると・・
ウインドウレス鶏舎などにネズミの痕跡があり、たとえ住み着いていたとしても鳥インフルエンザが流行する冬場は鶏舎の外は寒く、そもそも鶏舎の中に餌がある環境でわざわざ外に外敵の危険もある中出ていき、さらに野鳥たちがいる水辺まで移動しまた巣に戻ってくる可能性自体かなり低いと考えられます。
そういったことを踏まえ、国立感染症研究所などにあげられているレポートを見てみると一つの大きな候補はハエのようです。
渡り鳥は越冬で日本にやってくるため冬期も生存しているハエが原因の一つではないかという指摘がされています。
実際に2004年3月に京都で発生した2例の鳥インフルエンザ、農場は4kmほど離れている場所だったようですがその周辺でハエの採集が行われ、採取されたハエの8割はオオクロバエ・ケブカクロバエで養鶏場から600m~700m離れた複数の地点で採集された2種のクロバエの2~3割程度はウイルスが検出され、中には生きたものも検出されています。
さらに2km離れた地域で採集されたオオクロバエの1割からもウイルスが検出、これはなかなか可能性としては濃厚そうですね。
Pingback: 鳥インフルとクロバエ – 株式会社ファームプロ
Pingback: 鳥インフルエンザの対策でできること – 株式会社ファームプロ