ニコママ村

九州農業ドリームプラン・プレゼンテーション2018でプレゼンした伊藤理恵さん。

伊藤理恵、九州農業ドリームプラン・プレゼンテーション、プレゼン動画

プレゼンで話した内容が実現してきた!という連絡をいただき、早速現地に伺ってきました。

場所は熊本県南阿蘇村。

熊本の地震で橋が落ちたところのすぐ横に拠点を構えていました。

周辺地域や農家の協力を得て、プレゼンで描いた「子育てを一人で抱え込み、孤独を抱えているママたちが経済的自立と豊かな暮らしを得られる場所」としてできつつありました。


被災地に入る

震災で大きな被害を受けた南阿蘇村。

大地震からの復興という道をたどっているこの地域は、集落に住む人がそれぞれ持っている技能をシェアして暮らし、日常を取り戻そうとしていっています。

災害で人が減った地域は復興時にどの分野も人手が足りなくなっている一方で空き家も出て住むところも、仕事もある。

コミュニティで少ないマンパワー補い、復興という大きな目標に向かって進んでいるこの南阿蘇の地域は子育て中のママさんたちも快く迎えてくれます、と語る伊藤さん。

実際に、今九州外からこの拠点に子連れで引っ越してきたミキさんは、小学校に入学してから登校拒否で家から出なかった子供の話をしてくれました。

小学校も6年生になっての引っ越し、しかも学校が嫌い、男性が嫌いという困難な状態にあったにも関わらず、地域の学校は暖かく迎えてくれて今月から毎日学校に行くと自分で決めて登校するようになってくれた。

修学旅行もしぶっていたが、最終的には行く決心をしたようで明日から修学旅行なんですよ。と語ってくださった。

学校の生徒が少ない分一人一人に配慮でき、そういった生徒を迎える条件が整っているのかもしれません。

伊藤さんが地域の農家さんと信頼関係を築けており、日中ミキさんは農家さんの元に働きに出ます。

おかげで一年食べていけるだけのお米はもう確保することができた!しかも有機の畑で作ったお米ですよ!と話す。

熊本の地震では多くの農地も被災し、区画が壊れ、畔も壊れたことから田んぼは水が張らない、畑は水平でなくなったなど様々な被害がでたこの地域。

農家にとってもママさんの労働力はありがたいということでした。


今後の活動

経済的自立と豊かな暮らしをみんなで目指していきます。

自立活動応援で掲げた6つの柱は小さいながらもそれぞれスタートできています。

直近の目標では農園を作るということです。

既に協力農家さんから農地をお借りすることが決まっていて、そこに自分たちの農園を来春を目途に作ります。と今農家さんの元で働いているミキさんが書いた農園の計画図を見せてくれました。

ここにくれば、仕事もある、子供を迎えてくれる地域・学校もある。

何より、自分たちの居場所や仕事を自分たちの手で作り上げていくことが自立にもなるし、強さにもつながります。

引っ越してきた最初は「ゲームは?暇だ~」を繰り返していた子供たちも芝生をはだしで駆け回り、その辺りにある自然で遊びを見つけ、夜には外でBBQを毎日のようにしていたので火のつけ方も覚えてきたそうです。

ミキさん自身も今では想像つきませんが、南阿蘇に来るまではDVの影響からか自分に自信なく笑うこともできなかったそうです。

その彼女が笑えるようになったのも地域の人、一緒に仕事をしている農家さんの温かさや、優しさに触れ、人を信じられるようになり心から笑えるようになったといいます。

子供を含め自分たちが済む環境から自分たちの手で作っているこの拠点は忙しいながらも充実しているようでお二人ともいい顔で話してくださいました。


施設案内

こちらの施設は宿泊も可能になっています。

1泊3,000円(食事付)

月30,000円(食事別途)

管理費月2,000円

※3か月更新

ミキさんのように住み込みのワーク(農業以外もあります)も可能となっており、託児付・宿舎・食事・そして一日おこづかい1,000円となっています。

間取り図はこちら

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