噴火と農業

火山と噴火と農業とは密接な関係にあります。

小学校では発芽の条件として「水」「空気」「適当な温度」と習います。

そして生長にはそれに加えて「日光」「肥料」が必要と習ったのを覚えている人もいるかと思います。

肥料の中でも微量要素と言われるミネラル群はマグマが冷え固まってできる火成岩に植物が必要とするミネラルが豊富に含まれています(過剰も問題になりますが)。

国内でいうと、火山の近くはミネラル豊富な土壌が広がっており農業が盛んな地域が多く、火山から離れているところは比較的生産性の悪い土壌が多い傾向にあります。

トンガで噴火が起き、気候変動し農業にも影響があると報道されています。

この辺りについてはまた別の機会に触れようかと思いますが、頻繁に噴火を繰り返している阿蘇山が弊社からは比較的近く噴火直後に伺ったことがあります。

火山灰の脅威

火山灰は非常に細かく(粒子の直径が2mm以下)水で濡れるとこびりつき、さらに乾燥すると固まり除去が困難です。

火山灰がこびりついた植物

阿蘇の火山灰

実際に桜島のある鹿児島はお茶の産地ですが、茶工場の中を見せていただいた時に見慣れない大きな機械がありましたが、それは火山灰を除去する専用機だと伺ったことがあります。

火山に近いところでは現在育っている農産物が降灰により食用不可になるだけでなく、火山灰が植物に付着し光合成ができなくなることで枯死したりというのもあるでしょう。

ニュースでは月面のようだといわれていることから海底火山とはいえ近隣国での植物生育が心配です。