沖縄そばを食べようとしたらトッピングに「生よもぎ」の文字が。
調べてみると沖縄ではヨモギを「フーチバー」と呼ぶようです。
沖縄の方言で、「フーチ(病気)」を治す「バー(葉)」という意味のようで、昔から薬草として使われてきたと。
日本での他の地域でもヨモギは灸のもぐさの原料であったり、漢方の原料になるなどしていることから似たような位置づけで親しまれてきたようですね。
さて、このフーチバー、ヨモギというけれども正しくはニシヨモギというようです。
こちらのページによると今回私が食べた沖縄そばのように汁物にいれたり、薬味や餅、菓子類にと幅広く使われて沖縄県民に親しまれています。
ここで疑問が、私たちが普段見慣れているヨモギとこのニシヨモギは何か違うのだろうか?!
ヨモギとニシヨモギの違い
NPO法人緑地雑草科学研究所の刊行物「草と緑」のNo.6雑草紹介シリーズにヨモギが紹介されています。
その中でヨモギと形態がよく似ており同定の際に混乱しやすいものとして、ニシヨモギがあげられていました。
他にもオオヨモギもあげられています。
・ヨモギ:本州~九州、小笠原に分布、頭花の幅が1.5mm
・ニシヨモギ:本州(関東地方以西)、九州、琉球に分布、頭花の幅は2.5-3.0mm
・オオヨモギ:本州(近畿地方以北)、北海道に分布、ヨモギより高所に生える、頭花の幅は2.5-3.0mm
とあります。
頭花とはヨモギのようにキク科の花は一見一つの花のように見えますが、小さな花が集まっています。
その一つの花のように見える塊を「頭花」と呼びます。
ということで、専門家もなかなか分類が難しい見分け方は開花している秋ごろでないと判別は難しそうですね。