石高と農業

石高、聞いたことがある人がほとんどだと思いますが、石高とはコメの生産量を表し、戦国時代において兵力を表す指標でもありました。

1石は180リットル、成人が一人が一年で食べる米の量とされています。

大体重さにすると150kg程度になります。

日本の農業を考えるときにこの石高はちょっと面白い指標になります。

純粋に土地と環境だけが要因になりどれだけ米が生産できるか?を考えて算出された数字だからです。

今の米どころ新潟あたりの越後国では115万石、富山あたり越中国89万石。

そして福岡はといいますと、筑前国63万石、筑後国53万石、豊前国36万石。

今の県単位に直すとかなりの生産地であったといえます。

福岡市・北九州市という大きな都市ができ田畑は住宅や工業地商業地に変わっていったため生産量は劣るものの露地栽培においてはもともとポテンシャルが高いことが伺えます。

今のように肥料や道具が豊富にないからこそ稲作適正が見られる石高、ちょっと地域の石高を見直すのも面白いかなと思います。