キリンさんが出しているご当地ビールの福岡づくり。
HPを見ると福岡県産大麦麦芽100%のうまみ。福岡工場限定の特別な味わいとのこと。
帯の色は筑前茜染をイメージした緋色とのこと。
筑前茜染とは初めて知りましたが日の丸のあの赤色を染めたもので飯塚市観光ポータルサイトによると「江戸時代末期、幕府が日本船のしるしとして日の丸を用いることにした際、日本最初の日の丸の旗がここで染められました。」とあります。
茜染は草木染めの一種で、山野に自生するアカネ草の根を煎じて染料をとりますが、風雨にさらされるほど色が鮮やかになるといわれています。(飯塚市観光ポータルサイト)
アカネ草(wiki)
根を乾燥させると赤黄色から橙色となり、赤い根であることからアカネと名付けられたそうです。
アカネ草の根に含まれる色素はアリザリンといわれるもので1868年(明治元年)にドイツの化学者によって合成方法が確立されたようです。
化学合成のアリザリンはコストが天然の半分程度で生産可能となったことで一夜でアカネの市場価値は大きく下落したとのこと。
日本も昭和初期にこの煽りを受け、筑前茜染も廃れたそうですが、商工会の地域おこしの一環として昔の技法を近年復活させたとのこと(飯塚市観光ポータルサイト)
帯の色の話で長くなりましたが・・・
その味はというと・・・アルコール度数は5%(横浜は6%)、クセのなく飲みやすい穏やかな味と位置づけられています。
ビールの缶といえばアルミが一般的ですが、この福岡づくりは何とスチール缶!!!
福岡といえば八幡製鐵所!!小学校の社会で習いましたね!!
元北九州市民の自分としては1901と掲げられた工場は懐かしい感じがします。
その鉄が使われているのがこの福岡づくりの缶。
随所にキリンさんのこだわりが見えます。
商品開発においてこのように細部までこだわるということはすごく大事で、農業は農産物を生産する一次産業。
自身の生き方、経営理念などをこだわり抜いたものを作り、うまく発信して知ってもらうことで今後需要が増してくるのではないかなと思います。