社会人向けの世界史の授業を受けてきた

昨日は母校でもある弘学館に伺い、世界史の授業を受けてきました。

弘学館中学校・高等学校

この世界史の授業ですが、現役高校の世界史の先生が今起きている事件や流行しているものなどを題材に高校世界史の視点から切り込んでいき講義をしてくれるというものです。

東大や京大の世界史の問題も登場し毎回非常に楽しく参加させていただいております。

さて今回のテーマですが「キングダム」と「テルマエ・ロマエ」と高校世界史というタイトルでした。

キングダムとテルマエ・ロマエと高校世界史レジュメ

個人的にキングダムは珍しく全巻持っている大好きな作品ですのでこれは必ず参加せねばということで参加してきましたよ。

内容について簡単に紹介すると、キングダムの舞台となっている中国の秦はなぜ中華統一が可能であったのか?ということを順をおって解説いただきました。

詳しくは省略いたしますが、大筋を紹介します。

戦国時代(前403年~)あたりから戦車戦から騎兵戦・歩兵戦(徴兵制)に変わっていきます。

徴兵が可能になったのは鉄製農具や牛耕が普及し、治水・灌漑を整備、開墾がより効率的になっていきます。

当時中国はどうやって製鉄していたのかもちょっと気になりますね。

たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業

つまり技術が発達した結果未開の地の取得が可能になっていったということで、斉・秦・趙・楚といった周辺諸国が有利になっていきます。

単純な物理的戦力としては土地があり、食糧を生産することができ、人が増えれば増強していきます。

そういった意味で開拓可能な地があったという秦は地理的に恵まれていたのでしょう。

さらに、秦は他の国と比べると後進国だったようで魏で法律を学んだ商鞅を登用し国政改革を行います。

先進国では既得権のある反対勢力による妨害が生じる為後進国であった秦はその点でスムーズに改革が進んだようです。

この国政改革によって、食糧と民というハードと、制度政策というソフト面が加わり強国となっていきます。

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