先日耕作放棄地の植生調査で入った農地。
土を踏みしめた感じが何となくよさそうな感じがしたので覆っている雑草をよけて土を掘ってみたところ腐植をたっぷり含んでいそうな土でした。
その後ここの放棄地を調査して納得がいきました。
元々ここの農地は農用林野だったようです。
調査前の段階では放棄されて樹木が入ったように思われていましたが、木の樹齢からおそらくは薪炭林として使われていた農用林野だったのではないかと推察されました。
田んぼがお金になった時代(全量買い上げか減反政策か)に田畑に切り替えたとのでしょう。
農用林野で長年腐植を貯めてきた結果今のような黒い土になったのでしょう。
土づくりで頭を悩ませている場所に行くことが多いので何とももったいないと思いますね。
ただ、この土地は時代の流れでアクセスしにくくなった農地でやはり便が悪い土地というのは土壌条件が恵まれていても経営に向かない場合がありますね。