中間流通の価値を考える

よく中間がなければ新鮮な野菜が安く手に入る、流通業者がいるから野菜が高くなるんだ的な論調を耳にすることがあります。

確かに生産者は出荷先に合わせて収穫のタイミングを変えています。

トマトなどはわかりやすく、市場出荷ともなるとほぼ青いトマトを収穫して出荷しています。

トマトの収獲のタイミング

それではそれが上であげたように新鮮な野菜が安く手に入るのを阻害しているのか?!というと環境や条件に寄りますが必ずしもそうはなりません。

スーパーには様々な野菜が並んでいますが、とてもその地域で取れないような野菜も置いてあります。

スーパーの野菜売り場には様々な地域の野菜があります

スーパーや八百屋さんなどに行けばそこだけで必要な野菜は基本的にそろうでしょう。

しかし中間流通がなかった場合はどうでしょう?

農家さんから直接買うのもいいですが、様々な種類の野菜を年中出荷可能な状態で生産している生産者はいません。

それでは必要な野菜を購入しようとすると複数の生産者から買う必要があります。

そうなると送料や手間が増え結果野菜一つの値段は安いかもしれませんが、トータルで高くなります。

まとめ買いをすれば一つ当たりにかかる送料は減りますね。

そうしたことから考えると市場や流通業者がまとめて購入して、スーパーにまとめて届けることで大幅にコストが下がっているのです。