ロシアのウクライナへの侵攻が始まってしまいました。
ウクライナは実はいってみたいと思っていた国の一つです。
理由は世界有数の穀倉地帯を支える土、チェルノーゼムです。
黒土、とも言われますが、日本の黒ボクとは根本的に異なります。
チェルノーゼムの肥沃な土がどのようにしてできたかというとその土地の気候が大きく関係しています。
日本のように雨が多いところではなく、雨が少なく比較的乾燥しており、雨季に少量の雨が降るようなところに肥沃な土ができやすいと言われています。
一見すると生物にとって過酷な環境なところになぜ?と思うかもしれませんが、少量の雨が植物の生育をかろうじて支え、昼夜の寒暖差が大きく乾燥していることから微生物の動きも弱い。
するとそこに育った植物が分解されて水で流されていくことが少なくなるため腐植がたまりやすくなり、肥沃な土ができあがるというわけです。
一般に熱帯や亜熱帯など雨が大量に降るところは分解者の働きも大きく、土壌はやせる傾向にあるようです。
チェルノーゼム、土に関する仕事もする身としては一度見てみたい土壌ですが、今後の動向がどうなるのか非常に気になります。