猪口萬右衛門水車

こちら先日大川に出かけたときに見かけた田んぼに水をあげる水車の模型です。

猪口萬右衛門水車

現存で動くものを九州大学で見たことがありますがこれがまたなかなかに美しい。

従来の水車は強度が必要であったため部材が大きく重くなってしまっていたのですが、この大川で活躍した猪口萬右衛門は細い部材を巧みに使い軽量化に成功。そして足踏みの水車とすることで水を田んぼにあげる労力がかなり軽減されました。

実に発明後150年の長きにわたってこの猪口萬右衛門車が活躍することになります。

動力ポンプのが出てきたことがきっかけで姿を消していくわけですが、これがまた同じ地域で生を受けた大橋農機(現在の株式会社オーレック)の動力ポンプの活躍で消えていくのもまた何か運命めいたものを感じます。

大川は木工職人が多く家具で有名な町ですが、この猪口萬右衛門の技術もそこに脈々と受け継がれているのかもしれません。