スマート農業っていうけれども、結局ITはツールでしかないので目的に合わせたものを導入すること。これが一番大事です。とよくセミナーなどではお伝えしています。
農機具もそうです。
セールスにすすめられるままに購入するのはオススメできません。
セールスにも得手不得手があります、よく売れているものであればその後のサポートもしやすいから。
もちろん、その後の事を考えそのまま購入するのもありですが、結局使うのは自分で、自分の圃場で使うわけです。
何となくほしい、ではなく、具体的にこの作業、ここの圃場をどうしたい。
こういったイメージがあればカタログを見ていくとある程度想像はつくでしょうし、新車の購入を考えているのであれば実演機の貸出などに応じてくれることも多いと思います。
私の祖父母の家も果樹園があり、中山間地ということで細切れの畑が段々になっています。
そこで購入したのがこちらの機械。
オーレック製、SH40です。
農機具屋さんとしては単価が安いからか見くびられあまり販売されなかったようですが、非常にいい一台。
私が機械に求めた性能は
1.段々畑があるため持ち運びができる重量
2.機械を触ったことがない母も操作できるように簡単に操作ができること
3.連続使用しても疲れないこと
4.主に平地で使用
以上でした。
いくつか機械の候補は上がりましたが、これはホームセンターでも売られているモデルであることから素人でも非常に使いやすいです。
レバーをにぎるだけで走行と刈り取りができるので操作も簡単。
自走式ということで後ろから歩いてついていけばいいので草刈りも楽にできます。
販売もあまり伸びず、タイヤの製造元がタイヤの製造をやめてしまったことから販売中止になった機械ですが、まさに中山間地の段々畑では非常に使いやすい一台です。
間違いなくセールスに相談しても進められなかったかと思います。
売れている機械がいい機械とは限りません、ただし売れている機械は部品供給も長くされますし、後継機がでればより長く使えるでしょう。
自分でツールを選ぶ時はその分野の知識は多少必要ですが、それ以上に自分がどうしたいか、これが重要です。