玉ねぎ農家の描いたえほん

玉ねぎ農家のかいたえほん。

農家がかいたえほんというだけで職業柄手に取ってしまいますが、なかなかいい出来だと思います。

 

彼がこの絵本を書こうと決心したまでのストーリーが非常に良いので紹介したいと思います。

作者の井川君は淡路島の玉ねぎ農家。農業外からの新規就農組です。

彼は吊り玉の良さや、伝統的価値を残したいということで、それを吊り玉祭というお祭りにして地域の人を巻き込み活動していました。

玉ねぎは吊るしておくと保存性がよくなるだけでなく、栄養価も向上します。

ただ、玉ねぎを収穫して吊るという作業は非常に体力のいる作業です。

農家の高齢化はもちろん、時期を選ばず栽培できる品種の多様化、産地間連携や流通保存技術の発達により産地で玉ねぎを吊るして保存し出荷するということがなされなくなってきました。

井川君のいる淡路島は玉ねぎの産地であり、島に広がる玉ねぎ畑に点在する小屋には収穫時期になると玉ねぎがたくさん吊るされ出荷の時を待ち、その頃の淡路島は玉ねぎのにおいがしたといいます。

そこでお祭りという形にすることで吊り玉ねぎを知らないという人も巻き込み、淡路島ならではの伝統的な行事を知ってもらおうと吊り玉祭りを始めたのです。

試みは各メディアにも取り上げられ大盛況だったようです。

個人的にいいな!と思ったのは吊り玉の速さを競う競技では地元の農家のおばあちゃんがぶっちぎりで早かったそうで、そのおばあちゃんが注目され、メディアに掲載されたり、やり方を教わる人がでたといいます。

まさにこういった取り組みが農業への関心を高め、自らが生産に携わらなくとも農業分野を応援する心強い消費者を作る取り組みに繋がるのでは?と感じた次第です。

ただ昨年はコロナでそのお祭りができず、何かかわりに地域、ひいては特産品である玉ねぎに貢献できることはないか考え、小さい子に玉ねぎを好きになってもらおうと、素人ながら絵を書き、話を考え絵本を出版しました。

まさに玉ねぎ農家が作った絵本です。

お問合せ先

淡路島希望食品有限会社(2525ファーム)

兵庫県南あわじ市神代地頭方1225

0799-20-4301

※写真協力:井川翼