飲食店のテイクアウトについて考えてみた

外食産業って結構重要なポジションだと思っています。

それも高級な専門店関係は特に。

農産物を販売し始めて思ったのは一般の方よりも飲食店の方が付加価値野菜を購入してくれるということ。

つまり、飲食店が軒並み潰れちゃったらこだわり農産物を作っている生産者にとっても打撃があると思っています。


テイクアウトでも飲食店の経営は厳しい

コロナウイルスの影響で、多くの店が営業時間の変更ないし、テイクアウト中心に形態をかえています。

野菜をよく買ってくれるお店に野菜をお届けするついでにお話を伺いました。

こちらの店もテイクアウトを始められているのですが、実際に店舗まで来てもらう必要があり、このような社会情勢では飲食店にそれ目的で出る人も少ないためジリ貧だということでした。

確かにテイクアウトの流れは一時しのぎの延命にはなりますが、この状況があまり続くともたない飲食店も多く出てくるのではないでしょうか。

特に高級料理店については遠方から「その店で食べる」ことを目的に来られていた方も多いかと思います。

現状況では遠方の人がテイクアウトで買うというのはなかなか難しいと思われるため、そういった店舗ほど経営が困難になっていくと考えられます。


地域のスーパーと地元飲食店のコラボの提案

人口が減っているわけではないためトータルの胃袋は変わらず、家で食べる機会が増えスーパーなどはお客さんが増えているようです。

データが2月のものですが、昨年比で売上は全国スーパーマーケット協会で5.5%増となっています。

そこで生活必需品をスーパーなどに買いに出た際一緒に地元飲食店のテイクアウトを購入することができれば外出頻度は変わらず、飲食店のテイクアウト商品も購入できます。

その際スーパーのお惣菜のコーナーなどで一緒に扱ってもらえるといいのですが、あまり現実的ではありません。

期間限定の小ロットの取引ではスーパー側にかかる内部処理の人件費の方が高くつきます。

そこでよく見かけるスーパーの駐車場の一部などを利用した朝市形式で別会計にすれば、実現可能ではないかと考えます。


地域の飲食店を守ることがスーパーとしてもプラスに

飲食店のテイクアウト商品はスーパーが販売しているものと競合するという点でお惣菜の売上減になる可能性は否めません。

しかし、地元飲食店はそのスーパーにとってもお客様である場合が多く、地域の飲食店の経営が立ち行かなくなっていけば経営的にもプラスになるとはあまり思えません。

人口が変わらなければ飲食店がなくとも食材販売については変わらないのではないか?と思う人もいるかもしれませんが、今回特に問題を抱えている飲食店は専門店で、そこで扱う食材は一般の方が買う食材に比べ単価が高い傾向がある為微小かもしれませんがイコールではないと考えます。

確かに自社商品との競合はありますが、このような非常時ですので特別措置として期間限定で販売することで地元飲食店の応援になり、ブランドイメージ上良い効果が得られるとともに、高単価商品を購入する顧客確保にも繋がるのではないかと考えています。

何より、このような非常事態でそういう粋な試みをするところは応援したいですし、ファンになるという人も多いのではないでしょうか。

一例ですが、このような形で飲食店支援につながるようなことができないか模索中です。