緑地雑草科学研究所シンポジウム

NPO法人緑地雑草科学研究所の総会・シンポジウムに参加してきました。

度々こちらでもご紹介しておりますが雑草に関わるありとあらゆる専門家が集い、その英知を結集できるところです。

他の業種業態でも、普段ライバル関係にあるような企業や人が集まり情報交換をできるというのはほとんどないんじゃないでしょうか。

午前中からシンポジウム会議・理事会・総会・講演会と終日みっちり雑草漬けでした。

こちらの草と緑はバックナンバーの販売をしていますが読み物としてもなかなか読み応えあります。

10月に開催するシンポジウムについては今年はシンポジウムではなくワークショップ形式で開催することが決まり、新たな方式での開催でとても楽しみです。

こちらについては後日詳しくお知らせしようと思います。

さて、昨日行われた講演ですが、東京大学大学院農学生命科学研究科大黒俊哉教授による「砂漠化対処のための土地・植生の診断・治療・予防ーモンゴル・中国を事例にー」というタイトルで行われました。

非常に面白い内容であっという間の1時間半。

雑草なのに砂漠化?と思われるかもしれませんし、日本にとって関係ないと思われるかもしれませんが全然そんなことはありません。

最近豪雨被害が問題になりますが、一方で全く雨が降らず果樹が枯れていく地域も耳にします。

そもそも草地管理を考えた時にこの砂漠の植生診断やそれに対する治療や予防というのは非常に興味深い内容でした。

昨日のお話の中で印象に残っているのは5%。

これは植物の被度が5%を下回ると砂漠化が進む。いわば閾値。

砂が風などで移動することで砂漠化していくのでそれを覆うように植生を作るか、風が直接あたらないように壁を作るかして砂漠化対処をしているということ。

昨日初めて知ったものに草方格という処理があり、藁などを格子状に敷き詰め、スコップなどで上から差し込み砂の流亡を防ぐことで埋没種子の発芽を促し緑化するというもの。

日本よりも砂漠化が深刻な中国は緑化技術がものすごく進んでいるというのも印象的でした。