群馬から友人が来てくれたので福岡近郊を案内しました。
農家さんということもあって食や農業関係を中心に、ということで糸島をまわってきました。
日本一の売り上げを誇る直売所伊都菜彩
まず向かったのはJA糸島産直市場の伊都菜彩。
伊都菜彩といえば全国のJA直売所の中で日本一の売り上げを誇ります。その販売高は42.9億円(2023年度)。
ホームページを見てみると本日の入荷状況まで逐次更新されています。
糸島はその立地から海が近いことから海産物も豊富で、野菜、そして畜産も盛んなことから地元でほとんどの食材がそろう事。
そして福岡市という巨大消費地から車で30分程度でつくという好立地も売り上げの要因の一つだと思います。
一緒に行った農家さんは花卉が豊富なのにも驚いていました。
漁協が経営する直売所志摩の四季
伊都菜彩から車でおよそ15分程度の距離にあるJF糸島志摩の四季。
漁協が経営しているとだけあって新鮮な魚が多く揃っています。
この日もかなりの数の鯛が生け簀に入っていましたが全て予約済みになっていました。
こちらも伊都菜彩と同じく野菜なども豊富にそろっていますが何といってもその特徴はHPから売り場の状況が確認できることでしょうか。
糸島の地魚しかのせない海鮮丼、志摩の海鮮丼屋
志摩の四季の中にある海鮮丼屋さん。志摩の海鮮丼屋。
こちらは糸島の地魚にこだわった海鮮丼屋さんで海鮮丼の定番、サーモンやイクラなどは載ることはありません。
ワインは何とここの店長の馬淵さんが作られているものです。
店長の馬淵さんが放棄地を切り開き、ブドウを植え、さらには醸造所までゼロから作り上げ製造を始めたワインです。
地魚に合うワインをということで作られています。
※こちらは農家さんが召し上がったもので運転手の私はノンアルです、飲んだら乗るな!
糸島マスエワイナリ
店長は志摩の海鮮丼屋さんにいるということでしたが、畑は作業している人がいるし、醸造所は外からでいいなら見学していいよと言ってくださったので行ってきました。
実はブドウを定植した後に雑草管理が非常に手間なので相談に乗ってほしいと頼まれ一度圃場には行ったことがありましたが、それ以来の訪問となります。
志摩の海鮮丼屋に駅前バルにブドウ栽培、ワイン醸造にと体がいくつあっても足りない、とにかく草刈り作業の時間を短縮したいということでしたのでツールについてはハンマーナイフをお勧めしましたが、購入したのは値が張るものの高効率、そして楽に作業ができる乗用モアを購入されていました。
作業している人に話を聞くと、たまにデスクワーク中にストレス解消にラビットモアにのって圃場を走り回っていますとのことでした(笑
確かに乗用モアというのは楽しく作業ができるので今まで手伝ってくれなかった子供が率先して草刈りをしてくれるようになった、等のユーザーの声を聞きますので単純に作業が楽になったということ以上の価値があるように思います。
連れて行った農家さんは梅農家ということで同じ果樹栽培、技術的なやり取りもありましたが詳しい内容はあまりオーソドックスな手法ではないので権利関係を調べて後日紹介、、できればします。
平飼いの卵つまんでご卵
つまんでご卵のブランド卵で有名な緑の農園の直売所にぎやかな春にいってきました。
メインの商品はもちろん卵ですが、地域の農家さんの野菜を販売する直売所でもあります。
直売所のポリシーや有機栽培もしくは特別栽培など農薬や化学肥料の使用を抑えた農産物を販売しています。
直売所の後はつまんでご卵ケーキ工房へ。
ここでは卵を選別して規格外の卵を使用してロールケーキやプリンなどにしています。
この卵の選別は私も一度したことがありますが、本当にプロはすごい。
卵同士を軽く当てて音や感触でほとんど目視できないようなヒビを察知、選別していきます。
わかりやすいものもあればそうでないものも。
わからないものは目で見ても全くわかりませんでした。
ケーキを美味しくいただいた後は特別に鶏舎の近くまで行ってお話を伺いました。
ここ緑の農園のニワトリさんたちはかなりかわいく、ヒトの気配を感じると寄ってきてくれます。
緑の農園の早瀬社長に伺うと、ニワトリたちにとってヒトは快適な環境や食事を与えてくれるいい生き物だと認識しているからではないかと言われていました。
鶏舎の中では土浴びをするニワトリも見られ、お腹をさらすこの行為はニワトリがリラックスしている証拠でもあり、ニワトリにとって幸せだと思える環境を作ることを念頭に養鶏をされているのだそう。
またいちの塩
糸島半島の先端で製塩をしているまたいちの塩へ。
玄界灘の内海と外海がぶつかり合い、山と海のミネラルがまじりあう場所の海水を引き上げ、天日で徐々に濃度を高めて釜で煮詰めて塩にしています。
以前は比較的人も少なく行きやすかったのですが、今ではお客さんが非常に多く、車は手前の駐車場に(以前はお店の前までいけたのですが)。
さらにまたいちの塩の駐車場はすぐにいっぱいになってしまうので漁協さんの駐車場に(有料300円)車をとめて歩いて数分ほどかけてお店に行きます。
今ではこういった昔ながらの製塩の仕方をしているところは少ないと思いますので結構レアな塩ではないかと思います。
おき農園
糸島の海のすぐ近くで潮風野菜を栽培しているおき農園さんへ。
こちらは申し訳ありませんが私の仕事関係でどうしても尋ねたかったので。
沖さんの畑は同行した農家さんがまるで学校のグラウンドのようだ、と言いましたが、まさに言いえていて、本当に硬い!
水をあげても全くしみこまず表面を流れて行ってしまうとのこと。
土壌改良で弊社が勧めていたEFポリマーを試験的にいれてみたいということで今年の冬に仕込むということでしたので、その前の状態を見に行きたかったのです。
沖さんの栽培技術は素晴らしく、野菜がかなり美味しいのですが、畑を知るとその凄さがわかります。
水を全く吸わず、保持もしない畑で栽培をやる難しさ。
元肥など意味をなさず、肥料は野菜を見ながら追肥でおいかけるような栽培をしなければ全く育たないでしょう。
最近ハウスでは天敵防除の栽培を始めたらしく、9月に入ってからは一度も薬剤散布はしておらず、8月も2回のみだったといいます。
懇親会は福岡が誇るフレンチJ’ai Faim(ジェファン)
糸島ツアーの締めは早瀬社長と私の友人も交えて箱崎のフレンチJ’ai Faim(ジェファン)さんへ。
ジェファンさんには農家の方や食関係の方が訪ねてきたときはよく使っています。
仕事が非常に丁寧ですし、シェフ自体も生産現場に足を運ばれているので農家の方も連れていきやすいのです。
以前鹿をメインに狩っているハンターの方を紹介したところ狩りに同行したと聞いてびっくりしました。
J’ai Faim(ジェファン)←公式インスタ
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