野菜の配達や北九州市の事業で講師をお願いしているオルト久山さんに伺ってきた。
オルト久山さんは自らのコメ野菜の生産販売だけではなく、農業体験農園も収益の一つとされている農家さんです。
畑を借りたいと考えたときに市民農園が思いつく人が多いと思いますが、市民農園と農業体験農園の違いが判る人は少ないかもしれません。
農業体験農園と市民農園の違い
どこが運営しているか、などの違いもありますがわかりやすく利用面での違いを紹介します。
市民農園は安く借りることができ(1年で1万円以内のところが多いと思います)、植えられる作物も自分で決めることができます(樹木や多年生の植物など周囲や次作に影響があるものは除きます)。
農業体験農園は市民農園と比べると高くなっています、大体1年で5万円以上するところも多いと思います。また植えられる作物や場所は農園ごとに指定されていることがほとんどです。
こう紹介すると市民農園の方がいいではないか?と感じる人も多いかもしれませんが、農業体験農園の魅力は別のところにあります。
農業体験農園では多くの場所で農家さんなど管理人が常駐していてその方が野菜作について詳しく、必要に応じて講習を開いてくれます。
今月は〇〇と〇〇を植付て、作業はこんな作業をしますが、それぞれどういった目的で行うか、など。
いわば農業体験農園は野菜作を学びながら作ることができるのです。
そして野菜作に必要な種苗はもちろん道具の貸出、肥料なども農園側から支給されることがほとんどで年会費を支払えば他は特に必要となりません。
植える作物や場所についても農園主が指定したように植え付ける為、次年度ローテーションで他の作物を栽培することで連作障害が起きにくく、土づくりについては園主が行うことや、様々な品目を混植することで全体的に病気や害虫がまん延しにくい場作りが出来ています。
こういったことから初心者でも失敗しにくい野菜作りが可能となるのです。
「農業体験」農園というネーミングの通りですね!
農業を体験しながら学べる貸農園、それが農業体験農園
だと考えると費用面も納得されるのではないでしょうか。
逆に自分で既に野菜作のノウハウをしっかり持っている方は市民農園で安く、そして自分の好きな野菜を栽培するのが良いと思います。
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