青枯病
(画像協力:菜園ナビ beagleさん)
文字通り葉や茎が青いまま萎れ、枯れてしまう病気。
青枯病の症状
低温では発病しにくいため、朝夕涼しい時期は元気で回復したように見えるが、日中気温が上がると萎れてしまう。
進行するにつれて下から枯れていく。
茎の道管(水の通り道)を通り増殖する為、茎を切断すると下の図のように白くなっていることがわかる。
また、この茎を水につけると切断面から白濁した細菌液が流出することから診断することが可能。
健康な茎断面:左 青枯病の茎断面:右
(画像協力:菜園ナビ beagleさん)
青枯病の対策
感染している株を切ったハサミからも感染する為、使用した器具の洗浄を行う。
土壌水分が多いと発病しやすいことから圃場の排水をよくする。
根が傷むと感染しやすくなることから、根が傷まないように土壌水分の急激な変化や過湿・過乾燥がないよう管理を行う。
耐病性のある接ぎ木苗を用いる。
先進事例
農研機構によると、特定のアミノ酸が効くことが発見されている(2016年10月16日)。
これによるとヒスチジン溶液に浸した苗を青枯病菌に感染させても、対照区の水だけを与えたものに比較して発病が抑えられたとなっています。
ヒスチジン自体には青枯病菌を直接殺菌する効果はないことから植物が本来持つ病害抵抗性を高める効果があると思われます。
なお、ヒスチジンはヒトにとっては必須アミノ酸となっており、対青枯病に期待されますね。