大紅袍

以前お土産でいただいたお茶。

初めて見る大紅袍というお茶で調べると烏龍茶のようでした。

大紅袍は武夷岩茶の一種で青茶(烏龍茶)に分類される。

岩茶という名称の通り植えられる場所の岩が大事なようで岩の鑑定人というのもいるようだ。

岩に直接植樹することは難しいと思うので、その土壌の母岩を鑑定しているのだと思われる。

ミネラルはどこからくるのか

ちなみに本物?の大紅袍は明末期に植えられた樹齢400年の茶樹から作られており、この樹のみからとれる新茶は年1キロ程度、一般に出回ることはなく、出回っているのはクローンだが、このクローンを植える場所を鑑定士が良しとした岩にしか植えられないようだ。

武夷山、その名はずっと聞いたことがあったがその地のお茶は初めていただいた。

個人的には非常に飲みやすい烏龍茶という印象(今三煎目をいただいているところ)。

せっかくなので武夷山の環境について調べてみると、温暖湿潤、そして四季もはっきりしているとのこと。

白亜紀に構成された地質で、火山性礫岩、赤色砂岩、頁岩で構成されたところに茶園ができているらしい。

火山性ということでミネラルがある程度含まれているのか、温暖湿潤な気候のおかげでこれらの母岩が風化作用を受けミネラルを含む土壌が出来上がったのだろう。

チャノキの発見は7000年ほど前に原生していたものが発見されたとされている。

この土壌は岩や塩分が豊富でホエジカやイノシシが岩に付着した養分を食べにくるということも文献で紹介されていたので茶のうま味成分が多く合成されているような気がする。

またこの地の農家はそのうま味成分であるアミノ酸を多く生成させるために窒素供給源としてうねに大豆を植え根粒菌を共生させて窒素を供給していたようだ。