ロボット草刈り機の新しい役割

昨日表現的可塑性について紹介した時に一つ思い出した。

植物の表現的可塑性

それは自律走行するロボット草刈り機だ。

中央分離帯の緑地を走るロボット草刈り機

ロボット草刈り機の利点は何といってもサボらない、疲れない、一定のペースで刈取りを行ってくれることだろう。

余談だが、この写真の草刈りロボット、テントウムシのようなラッピングをしたところ地域住民に可愛がられ、故障などトラブルで停止してしまった時は自治体に電話がかかってくるくらい愛されているそうだ。

さて、草刈りロボット、というので多くの方が草刈りをしているからこんなに緑地がきれいだと考えている方がほとんどだと思うが、実はそうではない。

もちろん刈取りもナイフが高速回転しているので草を切ってはいるが、一番は接触ストレスを植物に与えることだろう。

先日紹介したように、触られ続けることで植物はストレスを感じ徐々に形質が変わっていく。

触れられ続けることで植物の生長を促進させるジベレリンというホルモンの分泌が妨げられ、徐々に草丈が短い状態で定着していくのだ。

このようにロボット草刈り機が一定間隔で走行することで刈らずとも低い草丈で景観の良い緑地が形成されていくが、草刈り機なのだからある程度伸びた状態で草を刈らせようと考え、走行間隔をあけているところは徐々に大型雑草や低木類(鳥が運んできたりする)、そんなに馬力がないロボット草刈り機は刈取り能力が足りず徐々に荒れてしまう可能性もあるので要注意だ。