耕作放棄地はなぜ増えているのか?米、減反政策から考える

少し地方に行けば耕作放棄された農地があります。

耕作放棄地はなぜ耕作を放棄されたのか

上記の記事のように鉄道が通ったからなどの理由もありますが、米の生産が実は結構関係しています。

戦時下の日本は食糧不足でしたから食糧管理法が作られ、農家が作ったお米は全て政府が買い取る時代が続きます。

すると農家は米を作ればお金が入るというのもあって田んぼの開発が進みます。

1960年頃になると米があまり始めます。

1970年に減反政策が実施。

田畑別耕地面積の推移、農林水産省令和3年耕地面積を元に作成

赤の線が1970年を指します。

ちょうど田んぼの面積が減り始めているのがわかります。

減反に応じ協力すれば国から補助金がもらえるため耕地を最低限維持する為に雑草管理などが行われていました。

2018年、減反政策が廃止。

これに伴い、耕地を何も作付けせずとも草だけ刈り補助金をもらっていた農地も補助金が得られなくなるため、わざわざ草刈りに入ることもなくなり耕作放棄地となりつつあります。