出雲の鉄師御三家と地質

出雲といえば日本刀の玉鋼を造っている唯一の地域で昔から鉄の産地として知られています。

海岸にいけばものすごい砂鉄が見られました。

神社と土壌の関係を岩石から考える

稲佐の浜の砂、砂鉄が多く見て取れます

実際にたたら製鉄が行われていた奥出雲、そういえばそんな良質な鉄が取れるのであれば地質はどうなっているのだろう?と思って調べてみた。

地質図を見る限りかなり広範囲にわたって花崗岩が広がっています。

日本遺産ポータルサイト出雲國たたら風土記を見ると「たたら製鉄の原料となる良質な砂鉄を含む花崗岩(真砂土)が広く分布し」とみつけることができたので花崗岩が確かにその良質な鉄の原料となっていたようです。

日本遺産ポータルサイト出雲國たたら風土記

ただ、花崗岩にはそんなに多くの鉄が含まれていないのも気になりもう少し調べてみました。

すると山林と水田に資産を持ち、そこに働く村人たちを抱えた鉄師という人がいたようです。

出雲の国たたら風土記鉄の道文化圏

中でも突出した御三家のような存在があり、田辺家・櫻井家・絲原家の鉄師が三大鉄師といわれていました。

田辺家は雲南市吉田町、櫻井家は奥出雲上阿井、絲原家は奥出雲大谷に位置していてそれぞれの地質を調べるとそれぞれ閃緑岩、デイサイト、花崗閃緑岩とそれぞれ比較的鉱物を含む岩石が分布していたのも興味深い。

それぞれの家がどのあたりを採掘していたのかがわからないから何とも言えませんが、もしかすると効率よく鉄が採取できる岩石が多く分布していたから大きな力をもったのではないかと思います。