JAISAスマートアグリ・シンポジウムin広島2025に参加してきた。
1月21日、14時~16時半
広島県農業技術センター講堂
主催は一般社団法人日本農業情報システム協会(以下JAISA)
後援は広島県・JA全農ひろしま・広島県信用農業協同組合連合会・ひろしま農業協同組合
このスマートアグリ・シンポジウムはJAISAが各地域に即したスマート農業を事例等を通して紹介し、その地その地にあったスマート農業を地域の方に知ってもらうことを目的に行っています。
今回開催された広島は農業の好適地とは言い難い側面があります。
例えば・・
広島県では高齢化が進んでおり、全国の農林水産業従事者の平均年齢が67.8歳であるのに対し、広島県では72.1歳。
さらに65歳以上の割合は全国は69.6%に対し、広島県では83.5%と高齢化がかなり進んでいます。(農林水産省「特集 変化する我が国の農業構造」)
さらに興味深いデータが米の投下労働時間についても10aあたりで比較すると都府県の平均は22.43時間(北海道を除いた理由は大規模化が進んでおり、なんと北海道は13.71時間とあまりにも突出して少ない時間のため外しています)ですが、中山間地が多い中国地方では31.75時間と同じ米を作るにしてもほぼ1.5倍もの時間を投下する必要があります。
中国地方の中で比較すると、鳥取では29.91時間、島根は27.22時間、岡山では30.91時間、山口は28.62時間であるのに対し広島では43.8時間。全国平均からすればほぼ倍の時間をかけて生産していることになります。
それだけ広島では区画整備が進んでいない、畑一枚当たりの面積が小さいなど圃場条件が整っていないことがこの数字から見てもわかります。
このように中山間地でスマート農業の普及が進みにくいとされる広島ではどのようなサービスが活用できるのかを事例などを通して紹介されていました。
プログラムとしては、まず広島大学の先生から広島県の上にあげたような圃場などの特徴の説明がなされ、広島県農林水産局農業経営発展課の方から県が取り組むひろしまSeedBoxについて紹介。
その後出展企業のサービスの説明があり、休憩時間(休憩時間中に出展企業のブースで情報交換)。
休憩時間後は同じく中山間地で導入されたアスパラガス栽培におけるスマート農業技術の活用事例をJAISAから。
最後に地元広島でスマート農業時実践されている農業生産法人さんからの紹介ということでシンポジウムが行われました。
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