葛と雑草と歴史、後一回を残して関係のない話題が二回続きます。
昨日は問題の解決に際して重要なことを書いてきました。
それでは雑草についてはどうでしょうか。
何を使って解消するのか考えるのではなく、問題が解決したということはどういう状態か、どんな状態を望むのかを考えることです。
日本では分業専門化が進み、金肥が手に入るようになった江戸時代以降の日本の農業において雑草は資源から邪魔なものになってきました。
雑草との闘いの始まりです。
しかしこの勝負ヒトは一度たりとも勝利したことはありません。
鎌は便利な刈払機になり、より労力のすくない自走式、乗用型に進化し、今ロボット草刈り機なども登場してきています。
薬剤は選択制の除草剤の登場、遺伝子組み換え作物と除草剤の組み合わせなど技術も生まれてきました。
ツールは科学技術の発展と共にこれからも進化していくと思われますが、使用側が明確にビジョンを持たなければ結局は雑草問題が解決できず繰り返されることでしょう。
雑草は生え続けるもの。
ツールを使ってどう無くすか、ではなく、どう付き合っていくのかを考えなければならないと思われます。
その地その地にあった雑草の管理手法を考え、適切なツールでもって低コストに管理していく体系を作ること。
これが今一番社会に必要なことかと考えます。
偶然にも今年は雑草を一つのテーマにした大規模展示会が国内で初めて開催されます。
ここには最新のツールが展示されていると思いますが、それらをどう使っていくのか。
そういったことをテーマにセミナーも開催される予定です。
お時間ある方は是非ご参加されてみてください。