世界で最も悪質な侵略的外来種リスト、植物編

100 of the World’s Worst Invasive Alien Species、世界で最も悪質な侵略的外来種100選。

勝手に決めたわけではなく、国際自然保護連合の侵略的外来種専門家グループが定めたもの。

自然保護とあるように、外来侵入種は生態系の多様性を破壊して絶滅危惧種を増やす主因の一つ。

そこで被害の大きい100種を紹介して、意図的・偶発的な種の移入に対する注意喚起と国際的な協力体制をこの連合は訴えている。

その中で日本に関わりのある植物についてみていくと

水生植物

wakame seaweed、ワカメ、馴染みある食材だが海外では食用文化がなく侵略的外来種にリストされている

water hyacinth、ホテイアオイ、日本でも大問題となっている

陸上植物

african tulip tree、カエンボク、南西諸島で庭木として栽培されるが野生種は今のところなし、霜が降りるところでは生育できないが今後温暖化で生育地が増えるとどうなるか

cogon grass、チガヤ、そこら中で見られる。最近にぎわせたニュースはチガヤの種子が入っており輸出が差し止めになったケース
北米向け工業製品に付着する雑草種子について(植物防疫所HP)

giant reed、ダンチク、河川などにみられる背が高くなるイネ科

gorse、ハリエニシダ、観賞用に導入され野生化

japanese knotweed、イタドリ、こちらもイギリスで訴訟問題に発展
海外の雑草事情

kudzu、クズ、日本で見たことないという人はいないのではないかというくらいあちこち自生
戦後、葛がクズへ

Lantana、ランタナ、日本では南西諸島に分布

leucaena、ギンネム、熱帯・亜熱帯の低木、南九州まで分布

mile-a-minute weed、イシミカワ、日本全国で見られる一年草

purple loosestrife、エゾミソハギ

Siam weed、ヒマワリヒヨドリ、南西諸島に分布

strawberry guava、ストロベリーグアバ、南西諸島で野生化しつつある

wedelia、アメリカハマグルマ、沖縄に分布

個人的にはワカメもなんだ・・というところがびっくりした。