放生会と新ショウガ

弊社は筥崎宮のすぐ近くに位置しています。

筥崎宮で見つけた凝灰岩

筥崎宮のお祭りで有名なものと言えば毎年9月12日から18日まで1週間行われている放生会(ほうじょうや)でしょう。

露店の数は500を超え、100万人ほどが訪れます。

並んだ露店の中には新ショウガを売るものもよく見受けられます。

露店の新ショウガ(写真提供:福岡市)


放生会と新ショウガ

今箱崎を代表する農産物といえば「小葱」で「箱崎小町」というブランドで販売されています。

箱崎地区で現在ショウガを栽培している農家は聞きませんので(ごく少数いらっしゃるかもしれません)なぜショウガ?と思い調べてみました。

放生会とショウガの関係は筥崎宮の方の話では諸説あるといいながら2つの説を紹介されていました。

「ショウガ畑がお宮周辺にあり、放生会の時に季節ものの新ショウガを皆がお土産に買ったから」

「黒田官兵衛が有岡城に幽閉されていた際、世話になった加藤重徳という人物が自宅で栽培した生姜を手土産にして放生会で官兵衛に贈った…という逸話があり、そこから「報恩感謝の象徴」として新ショウガが縁起物になった」

とこの二つの説が有力なようですね。

なお、今年は3000円で販売されていました。


ショウガの生産地

放生会でみんなショウガを買って帰っているのでこのあたりでは作ってなくとも福岡県ではそこそこ生産量があるのかな?と思って調べてみると、福岡県は35位の生産量。。。

産地とはいえないですね。

生産量は高知県が4割ちょっと、熊本県が1割ちょっとでこの2県で国内生産の約半分を担っています。

なお、高知県のショウガの産地にはいったことがありますが、産地としてうまくブランド化できたことや、中山間地に位置するものの比較的一枚一枚の畑の大きさが大きく効率的に生産できる農家が多いようで売上も数千万から数億円のところも珍しくないといわれていました。

そういったところはしっかり子供の世代が継いでいて、やはりしっかり儲かる農家は後継ぎがいるなぁという印象を得たのを覚えています。