植物にとって根はとても大事な役割を担っています。
大地に根差しその体を支える役目、水や養分を土壌から吸収する役目・・
特に根の張りがいいと健康に育つと言われており、農家さんの中には定期的に作物を引き抜き根の状態をチェックして生育診断をしている人もおられます。
地面の中を縦横無尽に走る根。
根が広い範囲に広がればその分植物にとって必要な養分や水を集めやすくなるので、天候条件が悪い時でも植物が弱りにくくなります。
見えない部分ではありますが非常に生育にとって重要なところです。
根の張りをよくするために資材を投入し、地面を耕し、植物の根にとって最適な環境を作ろうとするのが土づくり、でもあります。
その根の張りがよくなる資材として面白いレポートを見つけたのがクロレラです。
クロレラエキスの農業資材としての有用性を確認するために様々な実験がなされていましたが、その中で興味を引いたのが根の生育に関するものです。
そのレポートではクロレラエキスが土壌中の微生物にどのような影響を与えるのかをチェックする試験で、土壌を滅菌処理したものと、非処理の土壌の比較試験がされており、それぞれの土壌にクロレラエキスを量を変えて添加していました。
その中で根の生育量だけは滅菌の有無に関係なく同程度伸長(新鮮重も増加)している結果(エキスを与えれば与えるほど伸長する傾向に)となっていました。
なお他の部位(茎葉や子葉)は滅菌の有無で明らかな差がでていましたがここでは端折ります。
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