節分は年に4回
明日2月4日は立春です。中国で生まれた暦二十四節気の中でも立春・立夏・立春・立冬はその名の通り季節の変わり目を示しており、その前日は節分と言われています。
節分というと2月の立春の前日というイメージが強いですが年に4回あるんですね。
邪気(鬼)が生じる節分
古来より季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると思われており、節分(季節の変わり目)にはそれを祓う行事がされていました。
現在もそうですが季節の変わり目は急に冷えたり暖かくなったりで体調を壊す日も多いですね。
外的要因による怪我はともかく、風邪など多くの病気は微生物たちが原因で調子が悪くなります。
微生物とは目に見えない生物たちのことを言いましたから、微生物という言葉自体が定義されていなかった昔の人からすれば「鬼」や「精霊」などの仕業と思われても致し方ないでしょう。
実際に当時の人からすればわかりようもなかったでしょうが、微生物などにより体調を壊す人が多かった季節の変わり目には「目には見えないが鬼が出る」ということで節分は邪気が生じる、と考えられてきたのでしょう。
立春前の節分は特別
節分といえば2月に豆まきをするというイメージがあると思いますが、他の節分と比べて2月の節分は特別なのです。
それは同じ季節の変わり目、といっても2月の節分は年が変わる節も兼ねているからです。
太陰太陽暦の正月とは正確には異なりますが太陰太陽暦の正月と立春は日が近いため、春が始まるということで一年の始めともとられていました。
※太陰太陽暦の正月は二十四節気の雨水の直前の新月
そこで立春前日の節分は「大みそか」と考えられ大きな節分祭が行われてきたと考えられます。
節分とマメ
鬼は外、福は内、と一緒に投げられるのはマメですが、これはマメは「コメ・ムギ・アワ・ヒエ・マメ」五穀に数えられますが、五穀は古くから邪気を祓う力があると信じられていました。
そして「魔目」、魔の目を潰す、また「魔滅」、魔を滅するということに由来があるそうです。
こうしたことから節分ではマメが使われていますが、その際生のマメではなく、炒ったマメが使われます。
これは邪気を祓ったマメが芽吹くと邪気が立ち縁起が良くない、ということで発芽させないためにマメを炒って使われているそうですよ。
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