グラスパーキング失敗の原因

先日出先で見かけたグラスパーキング。

11月末ということで冬枯れ中だった

よく見てみると芝が残っているところも数か所見られた。

完全に芝が枯れて土が露出しているところも散見されるが、芝が残っていない場所には共通点が見られた。

それは目土が少ないように見え、緑化ブロックよりも窪んでいる場所だ。

丸で囲ってある部分は芝が残っている

芝が残っている場所は緑化ブロックよりも芝が少しはみ出るくらいになっている。

触ってみると柔らかく、目土だけ露出しているところは硬く締まっていた。

これはグラスパーキングの設計時によく勘違いされがちだが、緑化ブロックは芝を踏圧から守るものと考えている方が多いがそれは間違いだ。

それはここのグラスパーキングを見てもわかることで芝は踏まれることで枯れることはあまりない(頻繁に踏まれ、葉が擦り切れていけばもちろん枯れる)。

それよりも踏まれることで土が締まることが問題だ、土が硬く締まると中に空気の層がなくなることがグラスパーキングにみられる芝枯れの主原因であることが多い。

目土が露出し芝が残っていない場所がまさにそれで硬く締まっていた。

本来緑化ブロックの役割は踏圧から芝を守るためのものではなく、芝の根が入っている土を踏圧から守り、土が締まり空気がなくなってしまうことを防ぐために設置する。

また芝は根を水平方向に張り巡らせていく、そういった点から考えるとこのように芝の根が分断されるような緑化ブロックはあまり芝の生態的にも即していないように考えられる。

 

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