奄美の伝統のお茶「くび木茶」

先日奄美の人と飲んでいる時に初めて聞いた「くび木茶」早速頂いてみました。

見た目は完全にただの木片

作り方は10gに1リットルの水で煮出して飲むのが目安とのことでちょうど写真のもので10gだったので1リットル煮だしてみました。

くび木を煮出す

沸騰したら火を止めて10分ほど置くとのことでしたが・・

10分おいても色はあまり出ず味もほのかな感じでしたのでもう一煮立ちさせ、15分ほど置いてみました。

赤茶色になったくび木茶

するときれいな赤茶色に。


くび木って何?

くび木とはツルグミのことでツルグミは関東から西側に広く分布しています。

グミとはグイミの略でグイとは棘のことそういえばナワシログミにも鋭い棘がありました。

するどい棘が見える

ナワシログミの生存戦略

なるほど、グミって棘があるからそういう名前になっているのですね・・

サイトによっては正式名称はナワシログミと書いてあるところもありましたが、ツルグミとナワシログミは別種のようです。

開花期が違うこと(ナワシログミは秋に咲き、ツルグミは春に咲く)、そしてツルグミは葉の裏に赤褐色でやや光沢があることから他のグミの仲間から見分けられるようです。


くび木茶のお味は?!

お味の方はなんとなく葛に近い?感じがしました。

葛餅を蜜も何もかけずに食べた時のほのかな甘さと独特の香りがするあの感じです。

クズはマメ科、グミはグミ科・・・科は違うけど植物の系統的にどうなのだろう?と思ってさらに調べてみた。

すると・・

系統樹(ウィキペディア:APG植物分類体系より転載)

マメ目とグミ科が入っているバラ目は隣同士なんですね。

といってもかなりの違いがあるとは思いますが・・・

色々調べましたがそもそもツルグミの木変化した部分を食す習慣が他の地域にないからか成分などはわからず、系統図上で近くにある、ということしかわかりませんでした。

個人的にはすごく好きな味でしたので奄美大島に行く時は必ず買って帰ろうと思います。

アマゾンにも取り扱いがありましたね。

アマゾンの商品ページ