北海道の農業といえば都府県では見られないような広大な農地を利用した大規模農業、その生産性は海外にも引けをとらない、そんなイメージがありましたが中山間地は生産不利地でまだまだ改善の余地がある。そんなことを先日知りました。
空知スマートアグリシンポジウム2023~中山間地におけるスマート農業への挑戦~に参加してきました
このシンポジウムは株式会社インターネットイニシアティブと一般社団法人日本農業情報システム協会(以下JAISA)の共催となっており、JAISAの理事長が参加できないということで急遽理事をしております私が閉会の挨拶に立つことになりました。
閉会の挨拶では北海道農業と中華統一を目指すキングダムという漫画の話をさせていただきました。
先日受講した「もう一度世界史」で長い間戦乱が続いていた中国においてなぜ秦が統一を果たせたのか?!ということを高校世界史の視点で学んだばかりでしたのでその秦の環境と似ているなと感じたのです。
秦は当時先進国であった魏などに比べると後進国で制度なども追いついておらず、さらに既得権益者などもいなかったことなどから、先進地域で学んできたものが理想の制度を導入するのに都合がよかった。
そして西には国境がなく(キングダムでいう山の民など先住民はいますが)開けていたことから子供が二人以上いるところは長男以外を開拓地に強制移住(分異の令)させ農業をさせる傍ら徴兵制度によって頻繁におきる先住民と戦い国土を増やしてきました(まるで屯田兵ですね)。
農地が広がり食糧・兵隊の確保が出来、魏から招いた学者による制度政策が功を奏し、ハード面とソフト面が揃ったことから中華統一がなされた。とのことでした。
北海道では広大な農地が既にあるけれど、中山間地は電波の届かない地域がまだまだたくさんあり、電波を必要とするスマート機器導入が遅れている地域でもあります。
スマート機器はこの数年で急速に変化し、発達してきている為既に導入している地域では型落ちであったり、既に導入しているがため更新しにくくなっているものもあるでしょう。
特に農機の類は高いですから金銭的にも難しい面があるはずです。
それが北海道のこうした電波不感地域では、導入準備さえ整えば他の各地での先進事例を元に各地の最適な機器を導入することができるはずです。
そうすると北海道の農業はより一段上の段階に進むことができると考え、元より北海道の広大な面積で行われる農業には関心がありましたが、より今後の発展が今回のシンポに参加して楽しみになりました。